花と、空と、リモンチェッロ/ Flower, Sky, and Limoncello

平和で美しく、ご機嫌な地球のために。For Peace, Beauty, and Joy on the Earth.

8時間耐久レース、頑張ってみた!

7/4(日)、小雨模様の中、埼玉県は戸田彩湖で実施された8時間耐久レースに参加した。

1周4.9kmの彩湖を8時間で何周できるかを競うレース。コロナ禍にも関わらず、主催者スポーツエイドジャパン(SAJ)の並々ならぬ準備と尽力、及び関係自治体の理解と協力により、昨年に続き途切れることなく第27回大会が開催された。

 

目標は16周(78km)。1キロ6分のペース走を8時間継続できるかに挑戦した。

 

最初は慎重にキロ6分30秒で入って、そこから6分前後で4時間経過。コースには半周ごとにエイド・ステーションがあって、飲み物・食べ物をふんだんに提供してくれる。いつもなら気分に任せて半周ごとに寄っては好きなものを飲み食いするところだが、今回は抑えて、何とか1時間2周ペースを保っていた。

 

「自分自身の2本の足でたどり着いた場所に属している。」

 

最近読んだリジー・ホーカーの「Runner 人生を走る」で心に残ったフレーズを頭の中で反芻しながら、「この風景の中を駆け抜け、経験し、感じ、その中に存在することで、その風景を自分のものと」しようとした。「今ここ」を自分の居場所として、幸せを思う存分味わえるように。

ところが半分の8周終えたところで、何となくしんどい気分になってしまい、目標を15周(74km)に落として、休息。8−16ダイエットで、朝から水とスポーツドリンク以外口にしていなかったこともあって、ゆっくり座って冷やし中華を食べながら、SAJ代表の館山さんと7月半ばの下諏訪〜高崎 117kmレースの山ヒル対策について話したりした。

 

後半はキロ6分10秒くらいにペースを落として進んだ。雨のため気温も上がらず、走るには比較的良いコンディションの中、集中できた。しかし12周(59km)越えたところで少し足が重くなってくると、また集中が途切れた。

「あと3周!」

「2周でも去年並みだ。」

「いや時間は十分ある。ここで2周に妥協したら後で悔いを残す。」

数値目標の15周への執着が生じたせいか、気持ちが先走ってゴールした時どうなっているかに心が飛んでしまった。達成したいという焦りと、達成しなかったらどうしようという不安が交錯した。

今できることは一歩前に進むことだけ。その延長線上にゴールがある。急に失速したり転んで怪我する可能性もあるが、そんなことが過去にあっただろうか?仮に初めてそんな事態になったとしてもあと15km足らずなら何とかなる。ならなかったらならなかったで、精一杯走った自分を褒めてあげればいい。未来の自分を信用して、今に集中、楽しもう。

 

ようやく心を立て直して、前を向く。1周して最初の坂を登るとあと8km。エイドを過ぎて次の坂を越えるとあと7km…、2周…、そしてゴール。15周、73.5km、7時間48分10秒。総合98位(447人中)、男子55歳以上の部で15位だった。

目標を立ててレースに臨み、結果として去年の自己ベストを更新できたことは、素直に嬉しい。スキルとしても、身体の上下動を抑えて歩幅をより広くすることを意識して平均キロ6分11秒で8時間走り通したことは、今後の自信につながる。また8-16ダイエット継続しながらレースをこなして、疲れが出なかったので、脂肪燃焼体質になったことを確信した。

 

反省点は、途中で集中力切らしてしまったこと。

ジー・ホーカー著「Runner」で引用されてたものの孫引きになるが、マハトマ・ガンジーが「無私の行為の福音」と称えた叙事詩『バガヴァッド・ギーター』では行為について次のようにいう。

 

「あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。行為の結果を動機としてはいけない。また無為に執着してはならぬ。(中略)執着を捨て、成功と不成功を平等(同一)のものと見て(中略)諸々の行為をせよ。」

 

結果を動機にせず、執着を捨てて、今の行為に集中する。難しいけど、これも幸せになる人生のヒントだと思う。