花と、空と、リモンチェッロ/ Flower, Sky, and Limoncello

平和で美しく、ご機嫌な地球のために。For Peace, Beauty, and Joy on the Earth.

運が良けりゃ - With a little bit of luck

秋明菊の咲く季節になった。

今年の夏は暑く、繁茂する周りのシダ類との競争が激しかったためか、庭に咲く秋明菊の背丈が例年の倍以上伸びた。競争に負けて日陰で力尽きてしまうこともあったのかと思うと、こうやって花咲くことは奇跡なのだな、と感じる。

「10%の才能と、20%の努力、そして30%の臆病さ、残る40%は…”運”だろうな」

ふと、漫画「ゴルゴ13」の一場面を思い出した。ある依頼者から「プロとしての成功する条件は」と問われた時に発した主人公の言葉だ。

プロとして妥協なく腕を鍛える。その努力の貢献はたかだか20%か。「1%の才能と99%の努力」とエジソンはいったが、確かに秋明菊も運次第。気候や道行く人間(動物)の気まぐれで、咲けないこともある。

だが待てよ…

臆病さ(30%)は自分の意識の問題なので、見方を変えれば、努力と臆病さによって、成功条件の半分は自分で準備できる、とも言える。自分のできることを精一杯やってようやく半分。それでも運や才能で負けることも半分あると覚悟する…

そう考えると、さすがは超一流プロの言葉だと納得できる。百戦錬磨の「失敗しない男」をして、成功を確信できるのは半分までと言わしめる。それが主人公の臆病さであり、作者さいとうたかをの人生観なのかもしれない。

ひょろっと背高の秋明菊が、より一層愛おしく見えてきた。”with a little bit of luck ♪”(「運が良けりゃ」マイ・フェアレディ)の歌が頭にこだました😊