花と、空と、リモンチェッロ/ Flower, Sky, and Limoncello

平和で美しく、ご機嫌な地球のために。For Peace, Beauty, and Joy on the Earth.

Shoshin 初心

Shoshin(初心*) 子は生まれて4ヶ月も経つと、音や景色など周りの刺激に反応して手足を動かしたり、表情を変えてみたり、表現豊かになってくる。 中でも声の変化が面白い。それまでの母音中心の「アーウー」から、子音濁音が混じる「アグー」になって、「人」…

ジャム先か、クリームか? Jam or Cream First?

ジャムが先か、クリームか、それが問題だ! 英国人が大好きなスコーンの食べ方問題「ジャム・クリーム論争」が、遂にニューヨークタイムス(NYT)の記事になった。NYTは3/21版で、英国のナショナルトラスト(文化遺産)のうちスコーンが食べられる244か所全…

運が良けりゃ - With a little bit of luck

秋明菊の咲く季節になった。 今年の夏は暑く、繁茂する周りのシダ類との競争が激しかったためか、庭に咲く秋明菊の背丈が例年の倍以上伸びた。競争に負けて日陰で力尽きてしまうこともあったのかと思うと、こうやって花咲くことは奇跡なのだな、と感じる。 …

僕の「青い空は」… 2022 広島・長崎リレーマラソンを走って

青い空は青いままで 子どもらに伝えたい 燃える八月の朝 影まで燃え尽きた 父の母の 兄弟たちの 命の重みを 肩に背負って 胸に抱いて 8月が来るたびに思い出す「青い空は(小森香子作詞、大西進作曲)」。綺麗なメロディで始まる歌声に耳を澄ますと「燃える…

ミシェル・ウーとベリタス(真実) - Michelle Wu and Veritas (truth)

ミシェル・ウィーといえば、韓国系アメリカ人の女子プロゴルファー。長身で男子顔負けの飛距離を誇り、実際男子プロの試合にも出場して話題となった。10年以上前のことだ。 先週のボストン・グローブ紙の見出しに、その懐かしい名前を見つけた、と思ったら一…

相手国(人)の立場に身を置く重要性 - The importance of placing ourselves in the other country's shoes

コロナ禍中で対応の遅れが目立っていた我が国政府もようやく「出口戦略」を打ち出したところで、2週間前にロシアによるウクライナ侵略が始まり、世界が再び混とんの方向に振れだしてしまった。 IMF(国際通貨基金)は今週水曜日(3/9)ウクライナに対する緊…

ウクライナを2008年からの文脈で眺める - Another view to the Ukraine War

現地時間2/24未明に始まったロシアによるウクライナ侵攻には、21世紀になってもまだこのような行為が行われるのか、と耳を疑った。国連総会でロシア非難を決議したのは当然として、その前の安全保障理事会におけるロシア代表の「すべての責任はこれまでの約…

人生最良の時はこれから - The best is yet to be,

本棚を整理していると、「映画で英語を学ぶサークル」で亡き妻が使っていたノートが出てきた。映画のセリフを書き写したりしたものだが、一番後ろのページにあった走り書きのメモに目がとまった。 "Grow old along with me! The best is yet to be, The last…

昨日の自分を越える - Beat yesterday!

ランニング・コーチの新澤英典さん(55歳)は、10年前から毎年1回は自己ベストを更新しようと試行錯誤を続けて、17年連続自己ベストを更新した。自身のブログで「『これ以上のタイムを出すことは難しい』と感じるタイムは一つもない」と言い切る。 fun-run.tok…

挑戦で自分自身が見えてくる - Challenges teach you about yourself

会社の管理職試験受験者に対する、模擬試験に付き合った。「会社をどうしたいか?」「どのような管理職になりたいか?」などのお定まりの質問に対する回答の中に、挑戦する風土を目指したいというものがあり、では挑戦って何だろうという話になった。 挑戦、…

今を生きる、だけ - Simply Do Nothing, But Seize The Day

新しい年を迎えて、元旦は昨日と変わらぬ同じ一日だとわかっていてもなんとなく新鮮で、かつ厳粛な、気持ちになった。いつものことだが、一日一日を集中して精一杯生きようと考えているとふと、心に浮かんだ言葉がある。 Carpe Diem(カルペ・ディエム、今を…

バトンを繋ぐクリスマス - The Queen's Christmas message

クリスマスも終わり、街の装いがお正月一色になってきた。新年を1日だけ祝って、二日目から仕事という海外では、多くの街でクリスマスのデコレーションは残る…というより、キリスト教行事としては東方3博士がベツレヘムでキリスト誕生を確認した日である1月…

独白と対話と - Monologue and Dialogue

ブロガーという言葉が定着して10年以上経つだろうか?インターネットの普及とともにブログというメディアを通して個人の意見・発見・アイデアを公開する人が増えて、誰が言い始めたのかブログを書く人をブロガーと呼ぶようになった。 新聞・雑誌と違って、「…

「脱」が大切 - Importance of "De-" something

SIGMA fp というカメラを買った。 SIGMAはデジタルカメラ、交換レンズ、各種アクセサリーの製造・販売を行うメーカー。1961年の創業からずっと写真・映像に関する製品だけを作りつづけている。写真や映像を撮る瞬間は必ず何らかの特別な瞬間であり、その多く…

がんばろうBOSTON - Boston Strong

第126回ボストンマラソンへの参加申込が、審査の結果正式に受理された、とのメールがようやく届いた。事前に今年は足切り無しとは聞いていたものの、晴れてスタートラインに立てると思うと嬉しいものだ。新型コロナの感染状況は新たな変異株(オミクロン株)が…

ハレルヤ - Hallelujah

11月も後半になるとクリスマス飾りが目に付き始める。近所の2軒の家が、毎年競い合うようにイルミネーションを飾って、夜はチカチカと賑やかだ。僕が入居しているマンションも入口にクリスマス・ツリー、中庭をイルミネーションで、こちらは地味ながらも季節…

君は一人じゃない - You’ll Never Walk Alone

"alone" を巡る雑感、第2弾(^^)… 昨年あれよあれよという間に世界中に広がった新型コロナウィルス、COVID-19。ロックダウンして閑散とした街中に流れる "You'll Never Walk Alone"と、それを家で聴き口ずさむ人々の ニュースを観て、自然と涙したことを思い…

二人で一緒に - We’re all alone

前回のブログ記事題名、「まるで新たな始まり - Just Like Starting Over 」はもちろんジョン・レノン(John Lennon) のヒット曲 "(Just Like ) Starting Over" にあやかったものだが、この曲はビートルズ解散後しばらく音楽活動を休止していたジョンが、妻の…

まるで新たな始まり - Just Like Starting Over

10月31日は金沢マラソンに参加した。 ゲストに野口みずき。エイドには金沢銘菓が並ぶ、参加者10,000人の大規模レースだ。コロナ対策の緊急事態宣言が解除されて、2年ぶりの開催に漕ぎ着けた。 僕個人としてもフルマラソンは2020年1月の勝田マラソン以来、ほ…

私がついてるから - I will be there

グルジア出身のイギリスのシンガーソングライター、ケイティ・メルア (Katie Melua) の曲、 "I will be there" は、「究極の愛の表現ではないか」と真剣に思っている。 人にとって最も貴重な財産は時間だから、他でもない自分の命の時間を優先的に使う対象は…

人生が輝く「サイズ」を探して - Bright Size Life

「最近、パット・メセニー(Pat Metheny)の『Bright Size Life』をよく聞く」という友人Mくん(前回登場の「写真家」Mくんとは別人)の謎めいたSNS投稿を見たのは、1年前の9月だった。 曰く、「『Bright Size Life』というタイトルがなんだか心に引っかかり…メ…

2刀流で「素」の自分に出会う - Disponibilité to Meet the Stranger in Yourself

2刀流といえばアメリカ大リーグの大谷翔平選手の投打2刀流が頭に浮かぶ。今年大活躍し、最高殊勲選手(MVP)に選ばれるかも知れないと話題になっているが、その活躍の原点には高校1年生の時に書いた「目標達成シート」があるというのは有名な話だ。 「目標…

いくつもの月曜日 - Almost Every Monday

毎週月曜日の朝7時に配信されるLobsterr Letter というニュースレターを今年の初め頃から読んでいる。 その冒頭にOutlookと題されたエッセイがあるのだが、これが一番の楽しみだ。 ニュースレターというメディアを作ろうと発起人の佐々木康裕さんが声をかけ…

つい昨日のこと - Only Yesterday

早いもので僕の誕生月の9月も最終日となった。 とうとう還暦となったわけだが、歳をとって良いことの一つは、10年前と20年前とがどれほど離れているのかという時間の感覚がわかることだと思う。「時の距離感」とでもいうのだろうか、その距離感で、僕が生ま…

幸せってなんだっけ?

♪幸せってなんだっけ?なんだっけ?♪ ♪ポン酢醤油があるウチさ♪ その昔のCMで、明石家さんまが調子良く歌っていた。CM提供者としたらポン酢醤油を買ってもらえば良いだけだが、クリエイターのメッセージはポン酢醤油を買えば幸せになれるというほど単純では…

手首の問題

戦前の物理学者、寺田寅彦は、その随筆「手首の問題」で、バイオリンなどの弦楽器を演奏する際に手首は「全く弛緩した状態になっていて、しかもいかなる微細の力の変化に対しても弾性的に反応するのでなければならない」と、その特徴を捉える。そしてそれは…

神は私たちに成功を求めてはいない… God doesn't require us to succeed...

東京2020パラリンピックが閉幕し、コロナ禍で開催が危ぶまれたオリ・パラ東京大会が全ての日程を終えた。緊急事態宣言が発令された東京でやるのか、と政治問題にもなったが、その是非はさておき、個人的にはこの大会に自らのピークを合わせてベストパフォー…

広島〜長崎を8/6〜9に走るマラソン

原爆投下時間に合わせて広島〜長崎間を走る「広島長崎リレーマラソン」は、いつかは走ってみたいマラソンのひとつ。 今年も台風迫る中、17回目が開催された。「核兵器のない平和な世界の実現」を願って、広島県広島市の原爆ドームをスタートし、長崎県長崎市…

人生を美しく - Life can be beautiful

1950年代後半に活躍した女性ジャズ・シンガー、ビヴァリー・ケニーの "Life can be beautiful " を久しぶりに、しかも先週立て続けに2度も、聴いた。初回は天井の高いレトロな雰囲気のお洒落なカフェで。もう一回は物置を改造したような素朴な手作り餃子の店…

ワラーチから裸足へ【変態三部作 第三話】A Trilogy of My Transformation - Episode

【単なる変化を超えた、劇的な変化を変態という。それはあたかも青虫が蝶になるような、変革(トランスフォーメーション、Transformation)。これは2016年9月に始まった僕の変態履歴である。】 川の道フルを走り終えた2週間後、僕は変わったレースに参加しよ…